内容説明
英雄だけを称賛した戦国本が多すぎる!応仁の乱から関ヶ原の戦いまで約130年余。多彩な視点から、群雄が割拠した乱世の日本を丸裸にした一冊!
目次
第1部 戦国大名とは何か(戦国大名論;戦国・織豊期の家臣団編成;戦国大名の外交;戦国大名の分国法;史料とは何か)
第2部 戦国大名の諸政策(戦国・織豊期の検地;戦国・織豊期の大名権力と村落;戦国時代の都市・流通政策;「惣無事」についての研究動向)
第3部 戦国大名と戦争(戦国時代と合戦;戦国時代の城郭;戦国時代の水軍と海賊)
第4部 天皇・将軍と戦国大名(戦国時代の室町幕府と足利将軍;戦国時代の天皇と公家衆;戦国期の武士の官途)
第5部 戦国期の宗教と文化(戦国武将の日常と非日常;戦国時代の寺社;キリスト教の伝来から拒絶まで;戦国時代の女性と結婚)
著者等紹介
渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年、神奈川県横浜市生まれ。1990年、関西学院大学文学部史学科日本史学専攻卒業。2008年、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、大阪観光大学観光学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
7
戦国時代研究の各分野の最前線が分かる入門書。戦国大名の検地についての章や、豊臣政権の「惣無事」に関する研究などは勉強になる。一世を風靡した「豊臣平和令」もその存在自体が疑われていると知って驚いた。まぁ「平和令」なんてのは現代の歴史学者の理論から来ている概念だから、惣無事と海賊停止令と刀狩りをセットして考えていたというのが、史実から飛躍した解釈だったということだ。 ある程度戦国史の予備知識がないとむつかしい書き方になっている。2016/03/30
美亜希
1
色んな戦国の本を読んできたけど、今戦国時代の研究ってどこまでいってんの?という疑問に対する回答が大体載っている(気がする)一冊。戦国大名から、戦国時代ではあまり目立たない天皇・将軍に至るまで非常にわかりやすく書いてあるのでありがたい。各項目毎に参考文献リストもあるので、ここから他の本に手をのばすのもいいかも。意外と働いてたんですよ、公家の方々も。2015/07/24
onepei
0
一編が充実している。入り口にもってこい。2015/07/03